対人賠償保険で補償される範囲

自動車保険の中心になっているのが対人賠償保険ですが、主な目的は自賠責保険を補填するためです。その理由は、自賠責保険の補償上限額が3,120万円でしかないことです。現在の死亡事故における賠償額に関しては5件に1件が5,000万円を超えており、1億円を超えるケースもあります。仮に、被害者側に対する賠償金が6,000万円だった場合は、自賠責保険から3,120万円が支払われ、不足する2,880万円を対人賠償保険から保険金が支払われます。

 

また、対人賠償保険では実際に受けた損害である治療費や入院費だけではなく、精神的な苦痛に対する慰謝料や、傷害のために仕事を休むことになった間の賃金や収入などの逸失利益も補償されます。

 

例えば、サラリーマンの場合は事故に遭った当時の3か月分の賃金を平均日額に換算し、休職した日数分が支払われます。通勤手当以外の役職手当や残業手当などもすべて賃金として計算されます。自営業者の場合は前年の所得額(年収額−営業経費−税金)を365日で割り、休業した日数分が対象になります。ちなみに、専業主婦も家事ができなくなったことが逸失利益と看做され、その補償として日額5,700円で家事のできなかった日数分が支払われます。

 

なお、対人賠償保険は被害者を救済するためのものであるため、加害者が飲酒運転やスピード違反などの違法運転によって起こした事故あったとしても、保険金は支払われます。そして、事故における被害者が複数いた場合であっても、全員が同じ補償を受けることができます。
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